2次元と3次元の狭間で生きてます。

腐女子と呼ばれることが嫌いなヲタク女子がつれづれと思った事を綴ってます。

SUPER SOUND THEATRE「 Valkyrie~Story from RHINE GOLD~」

11月頭の3連休。

中日に朗読劇を見てきた。

 

SUPRE SOUND THEATRE「 Valkyrie~Story from RHINE GOLD~」

 (スーパー サウンド シアター 「ワルキューレラインの黄金〜」)

 

サウンドシアターって?


Sound Theatre 

 

サウンドシアターを観るのは2回目。

スーパーと付いたものを観るのは始めて。

題材は北欧神話

元はワーグナーのオペラ、ニーベルングの指環

どんな感じなんだろう…とドキドキしていたら、公演前日にまさかの役者降板!

井上和彦さんが急病で入院→降板。

となり、え?エ?どうなるの??と思っていたら、山寺宏一さんが代役に。

 山ちゃんなら大丈夫?でも明日本番だよ?

つか、和彦さんは大丈夫なの??

と色々考えているうちに初日になったわけで。

 

結果。

 

山ちゃんは凄かった!!!

 

 私が観たのは千秋楽(4回目の公演)だったんだけど

最初から山ちゃんがキャスティングされていたんじゃないか、と思わさられたくらい、凄かった。

朗読劇(演劇ではないから動きがない)だから、演者(声優さん達)は本当に声だけの勝負なんだけど

山ちゃんだけじゃなく、誰一人、噛む、とか、とちる、なんて事はない。

北欧神話だからカタカナも沢山出てくるし、舌を噛みそうな感じもするのに、全くない。

山ちゃんに決まったのが1回目の公演の24時間前だった、ってのを聞いて、本当に驚いた。

そして同時に、和彦さんの代役ができるのは山ちゃんだけじゃないか、とさえ思わされた。

(こう書くと何だか山ちゃんに失礼な感じがするけど)

 

朗読劇だから動く必要はないけど、サウンドシアターの音響は全部生演奏。

しかもSUPERだから、色んな仕掛けがある。

それを全部クリアして、まるで最初からキャスティングされてた様に錯覚するくらい魅せる。

もちろんスタッフも凄いんだけど、やっぱりそれをやってのけたのは山ちゃんなわけで。

声優:山寺宏一の力量を見せつけられた。

っていうのが一番の感想。

 

あ、肝心の中身。

あらすじ

太古の昔、神々が住むというアースガルズに一本の木が生えていた。
その木は黄金の林檎を実らせ、神々はその林檎のおかげで永遠の若さを保っていた。
 
しかし、ある日を境に黄金の林檎は腐り始めた。
年老い、力を失い行く神々。
人間界、天界を巻き込んで世界は大混乱に陥ってゆく。
 
まだ神が人間と共存していた時代の物語。
北欧神話の神々と人間の存続をかけたスペクタクル。 

 

老人(山ちゃん)が、居合わせた旅人の女性(みゆきち)に昔話として聞かせる形で物語が進む。

開演するとバンドメンバーが来てオープニング曲の演奏。

キャストが配置について、旅人の女性と老人の会話から物語が始まる。

 

山ちゃんとみゆきちは、この老人と旅人以外にも神々の役もやっていて、声の使い分けが上手かった。

特にみゆきち

旅人、神、別の神の弟(人間)、と一人三役。

特に弟の時が凄くて。

兄との会話の中で幼少→子供→さらに成長を声だけで表現してた。

それぞれ、台詞が一言二言程度なんだけど。

しかも、その直前は旅人で、間髪入れずに。

山ちゃんも七色の声を持つ、なんて言われてるけど、それに劣るとも勝らない感じだった。

あのお二人は本当に凄い。

舞台は1幕70分、2幕80分。

途中に20分間の休憩。

これが本当にあっという間だった。

開演するとバンドメンバーが出てきて、生演奏から始まって、キャストさん達が出てきて各々の立ち位置へ。

そこから始まるんだけど、始まった途端に物語の世界に一気に引き込まれていた。

観客は客席内に入った時点で、もうあの世界に惹きこまれてたんだと思う。

影ナレ、客席内の雰囲気、音、がすでに世界観を作り上げてて、開演までの間にじわじわと物語の世界へと誘導されてた感じ。

一緒に行った友達なんか、1幕終わって休憩に入っても現実に戻れなくて、声かけるまで放心状態だったし。

 

音だけで魅せられていて。

極端な話、耳が不自由な人があの舞台を聞きに行っても楽しめたんじゃないかってくらい。

 

他にも舞台を構成していたもので、今回、面白かったのはドットイメージ。

無数の球体の照明なんだけど、それが舞台上で動いて形を成したり、キャストが動かない分、動きで魅せたり。

もちろん照明だから色も変わって。

本当にキレイで、自分の前に居るキャストが喋ってなくて、ドットイメージが出てきたときは、けっこう見てた。

あれは舞台から少し離れたところで全体的に見たらもっと綺麗だったんじゃないかな。

 

そうそう、キャストは動かなかったんだよね。

アンフィシアターは円形ステージが特徴で、それをどう生かすか、って感じなんだけど、今回は後方(長方形部分)にバンドメンバー、前方(円形)に形に添うようにキャストを配置。

動きが全くないから、キャストは張りつき

1幕と2幕で左右を入れ替えしてたけど、全体的に暗かったりもしたから、センターの人は後方のキャストはあんまり見えなかったのでは。

私は座った位置がそれなりだったから全員見れたけど、センターの2人はほぼ横顔だった。

 

他にも爆発したり、炎がバンバン出たり、スモークが上からも下からも出て前の方の人は煙の中状態だったし、泡?も飛ぶし。

なんていうか、使える装置は可能な限り使って演出してみました!!って感じだった。

それが全て、見事にマッチしてた。

なんていうか、舞台を構成していた全ての要素が、かけ算になってた感じ。

 

3月のDVD発売が待ち遠しい。